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IFO注文とは、取引を始める注文と、その後の利益確定・損切りの注文を、最初にまとめて設定する注文方法です。
「アイエフオーちゅうもん」と読みます。
たとえば、次のような計画を一組にして予約できます。
- 米ドル/円を149円で買いたい
- 買えたあと、150円になったら売って利益を確定したい
- 反対に148円まで下がったら、売って損切りしたい
大切なのは、3つの注文が同時に成立するわけではないことです。
まず新規注文が成立し、そのあとに利益確定と損切りの注文が動き始めます。どちらか一方が成立すると、もう一方は取り消されます。
この記事では、この順番を中心に、IFO注文の仕組みと確認するポイントを説明します。
IFO注文とは?取引の入口と2つの出口をまとめて予約する方法
IFO注文は、IFD注文とOCO注文を組み合わせたものです。
難しい名前を一度に覚えるより、次のように考えてみましょう。
「取引を始める入口を1つ、終える出口を2つ、あらかじめ決めておく」
入口は、新しく買う・売るための注文です。2つの出口は、利益を確定するための注文と、損失が出たときに取引を終えるための注文です。
取引を実際に終えることを「決済」、注文が成立することを「約定(やくじょう)」と呼びます。
DMM FX公式:IFO注文の仕組み ※外部リンク
身近なたとえ:開催が決まってから、行き先を選ぶ遠足
遠足の計画にたとえてみます。
最初に「遠足を開催することが決まったら、晴れなら公園、雨なら屋内施設へ行く」と準備しておきます。行き先が決まったら、もう一方の予定は取り消します。
この計画では、遠足の開催が決まる前に、どちらかの施設へ出発するわけではありません。
IFO注文も似ています。新規注文が成立する前は、2つの決済注文は待機しています。
もちろん、FXで判断に使うのは天気ではなく価格です。このたとえでは、「最初の条件が成立してから次の段階へ進む」という順番を押さえてください。
IFO注文が動く3段階
1.新規注文と、2つの決済条件を設定する
最初に、次の内容を決めます。
- どの通貨ペアを、何通貨分買う・売るか
- どの価格で取引を始めたいか
- どの価格で利益確定したいか
- どの価格で損切りしたいか
この時点では、注文を予約した段階です。まだ新規注文が成立していなければ、取引は始まっていません。
2.新規注文が成立すると、決済注文が有効になる
新規注文が約定すると、利益確定と損切りの2つの決済注文が有効になります。
ここがIFO注文の重要なポイントです。
「買えたら、その取引を終えるための2つの注文を動かす」という関係になっています。
3.一方の決済が成立すると、他方を取り消す
利益確定の注文が成立したら、損切りの注文は取り消されます。
反対に、損切りの注文が成立したら、利益確定の注文が取り消されます。
基本的には、一組の取引に対して、どちらか一方の出口を使う仕組みです。数量や一部約定の扱いなど、細かな仕様は利用する会社で確認してください。

具体例:149円で買い、150円か148円で決済する計画
米ドル/円の現在の買い価格を150円とします。
「今より安くなったら買いたい」と考え、次のIFO注文を設定する例です。
| 注文の役割 | 設定する内容 | 注文の種類 |
|---|---|---|
| 新規注文 | 149円で買う | 指値 |
| 利益確定の決済注文 | 買えたあと、150円で売る | 指値 |
| 損切りの決済注文 | 買えたあと、148円で売る | 逆指値 |
※価格は仕組みを説明するための例で、売買を推奨するものではありません。
149円の買い注文が成立するまでは待機する
最初に動くのは、149円で買う新規注文です。
この注文が成立する前に150円や148円という価格を見ても、このIFO注文の決済部分が先に売り取引を始めるわけではありません。
また、新規注文が成立する前なら、この注文による利益・損失も発生していません。
買えたあと、上がれば利益確定、下がれば損切り
149円の新規買い注文が成立したあと、150円の利益確定と148円の損切りの注文が有効になります。
仮に1,000米ドル分を、指定した価格で売買できた場合の為替差損益は、次のとおりです。
| 決済した価格 | 計算 | 為替差損益 |
|---|---|---|
| 150円 | (150円−149円)×1,000米ドル | 1,000円の利益 |
| 148円 | (148円−149円)×1,000米ドル | 1,000円の損失 |
※スワップポイントや手数料などを省いた計算です。実際の約定価格や最終損益を保証するものではありません。
特に損切りの逆指値注文は、相場の急変などで設定価格より不利な価格で成立する場合があります。
売りから始めるIFO注文は、出口の上下が逆になる
IFO注文は、買いからだけでなく、売りから始める取引にも使われます。
買いの場合は、買った価格より上で利益確定、下で損切りする計画です。売りの場合は、その上下が逆になります。
| 取引の方向 | 新規注文の価格例 | 利益確定の価格例 | 損切りの価格例 |
|---|---|---|---|
| 買いから始める | 149円で買う | 150円で売る | 148円で売る |
| 売りから始める | 151円で売る | 150円で買い戻す | 152円で買い戻す |
※現在の価格を150円付近とした、別々の設定例です。決済価格は新規注文の成立後に使われます。

買いと売りでは、利益になる値動きの方向が反対です。
また、現在150円のときに「150.50円まで上がったら買う」という新規注文は、通常、指値ではなく逆指値です。注文の種類も確認しましょう。
ロング・ショートとは?FXの買いと売りの基本用語をわかりやすく解説
IFO・IFD・OCOは、何を予約するかが違う
3つの注文方法は、役割で整理すると覚えやすくなります。
| 注文方法 | 基本的な組み合わせ |
|---|---|
| IFD | 新規注文と、その成立後に動く決済注文1つ |
| OCO | 2つの注文を組み合わせ、一方が成立すると他方を取り消す |
| IFO | 新規注文と、その成立後に動く決済注文2つ |
IFO注文の特徴は、取引を始める前に、利益確定と損切りの両方を組み込めることです。
IFDの詳しい仕組みは、次の記事で説明しています。
OCOは会社の仕様によって、新規注文にも決済注文にも利用できます。この記事のIFOの例では、決済部分にOCOの仕組みを使っています。
IFO注文を設定するときの確認事項
買い・売りと、3つの価格を確認する
新規注文の方向と、利益確定・損切りの価格が、意図した関係になっているか確認します。
会社によって、設定できる価格間隔などの条件もあります。
DMM FX公式:IFD・IFO注文の価格設定について ※外部リンク
数量と注文期限を確認する
「1ロット」が何通貨を表すかを確認し、意図した数量で注文してください。
有効期限がある場合は、いつまで新規注文を待つのかも確認します。新規注文が成立しないまま期限切れや取消になれば、予定していた取引は始まりません。
注文後は、受付と約定を区別する
注文を出したあとには、履歴を確認します。
- 注文は受け付けられているか
- 新規注文は待機中か、成立済みか
- 新規成立後、2つの決済注文は有効になっているか
- 決済後、もう一方の注文は取り消されているか
注文が受け付けられたことと、売買が成立したことは別です。
IFO注文で間違えやすいこと
損切りを設定しても、損失額が固定されるわけではない
148円で損切りする注文を設定しても、必ず148円で成立するとは限りません。
相場の急変などで約定価格がずれれば、想定より損失が大きくなることがあります。
自動で注文されても、確認が不要になるわけではない
IFO注文は、設定した条件に沿って注文をつなぐ仕組みです。利益を自動で生み出す仕組みではありません。
注文状況や資金の確認は必要です。証拠金不足などでロスカットが行われれば、予定していた出口より先に取引が終わる場合もあります。
変更・取消の扱いは、注文の段階によって違う
新規注文の成立前と成立後では、変更・取消できる項目や操作が異なる場合があります。
新規注文がすでに成立しているなら、決済注文を取り消しても、保有中の取引までなくなるわけではありません。
手動で決済した場合に、関連する注文がどう扱われるかも、取引ツールの説明を確認してください。
まとめ:IFO注文は「入口の成立後に、2つの出口が動く」
IFO注文は、新規注文と利益確定・損切りの決済注文を、一組として設定する方法です。
覚えておきたい順番は、次の3段階です。
- 新規注文と2つの決済条件を予約する
- 新規注文が成立すると、2つの決済注文が有効になる
- 一方の決済注文が成立すると、もう一方を取り消す
**「入口を通ってから、2つの出口が使えるようになる」**と覚えると、仕組みを整理しやすくなります。
設定前には、売買方向・数量・3つの価格・期限を確認し、注文後は実際の受付状況と約定結果も確認しましょう。
※FXは元本や利益が保証される取引ではありません。損切り注文を設定していても、相場の急変などで預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。

